パーテーションの基礎知識

 

コンピュータのハードディスクのパーティション(間仕切り)は、ハードディスクの記憶領域を論理的に分割することになります。分割したそれぞれの領域のことも指しますが、この作業をパーテーショニングと言います。

 

これを行うことで、ハードディスクがひとつでも、そこに複数のファイルシステムを持つことが可能になります。

 

パーテーションの主要な目的をまとめてみると、まずは障害の局所化ということで、これは、物理ディスク以外に、ハードウェアにリンクしている管理単位を作って、その管理単位ごとにアクセス制御することです。

 

こうすれば、パーテーションのどこかで障害が生じても、他のパーテーションやハードディスク全体には障害が及ばないようにできるわけです。

 

もうひとつの局所化もあり、それは固有パーテーションで、ディスクの空きが無くなっても、全データ区分には影響が出ないという点です。ただしこれについては、該当パーテーションの残量が無くなった時に、システム自体の動作が停止してしまう場合も考えられますから、注意が必要です。

 

用途によってパーテーションする場合もあります。2つのOSを記憶させる場合にはパーテーションは不可欠となります。2つのOSがそれぞれに固有のディスクフォーマット形式だと、同じパーテーションには共存できませんから、ディスクを論理的に分割しなければなりません。